ふぉぐです。
ついさっき、『バサジャウンの影』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『バサジャウンの影』ってどんな映画?あらすじは?
『バサジャウンの影』は、2017年公開のサスペンス映画。スペイン製作。
監督はフェルナンド・ゴンザレス・モリナ。主演はマルタ・エトゥラ。
あらすじとしては、「元FBI捜査官のアマイアは、今では地元の警察に所属する刑事だった。ある日、山中で全裸にさせられた少女の遺体が発見される。その少女の遺体は非常に不可解で、その少女の後に次々と不可解な殺人事件が起こるのだった」という物語である。
元FBI捜査官のアマイアは、地元の警察に所属している刑事だった。
ある日、山中で奇妙な死体が発見される。
その死体は少女で、陰部にクッキー菓子が置かれていて、なおかつ全裸にさせられた挙句に恥毛を剃られていたのだった。
しかし、死因は首をしめたことによる窒息死。なぜ犯人はこんなことをするのかが皆目見当がつかなかった。
また、別の事件でもこの被害者の女の子と同じ殺され方をしている少女が被害者となっていた。
別の事件の被害者の女の子・カルラと交際をしていた恋人男性に事情を伺うと、カルラは車を飛び出して森に行ってしまったのだと話す。
彼が事件の犯人ではないことを確認したアマイアは、警視総監から元FBIの腕を生かして事件解決してくれるよう頼まれるのだった。
『バサジャウンの影』は、登場キャラの関係性がよくわからないサスペンス映画だった
というわけで『バサジャウンの影』を観終わったわけだが…。
うーん、今作の感想を一言で言い表すなら、
「登場キャラの関係性がよくわからないな笑」
という印象だろうか。
全体的にごちゃごちゃしていてわかりにくい。そして物語に必要な情報かどうか怪しいシーンも多々ある。
結局、犯人も「こいつ誰だっけ笑」みたいなやつだったし…。
ちょっと、観ていて「うーん…?」と首を捻りたくなるような、そんな映画だった。
『バサジャウンの影』の登場人物について、ここで整理しておこう
『バサジャウンの影』について解説をしていきたいのだが、ここで登場人物についておさらいしておこうと思う。
『バサジャウンの影』の登場人物は、こんな感じだ。
- アマイア(主人公)
- フローラ(アマイアの実家の製菓会社を継いだ姉)
- ロサウラ(アマイアのもう一人の姉)
- フレディ(葬式で逃げたヤツ・ロサウラの夫でアマイアの義兄)
- ビクトル(アマイアの義兄・フローラと結婚していた)
とりあえず主要人物はこんな感じだろう。
私は当初、フローラがアマイアの母なのかと思っていたがそうではなく、母は病院でとんでもない騒ぎを起こしてしまっていたのだ…と。
アマイアとフローラ、そしてロサウラがなんとなくぎこちない感じがしていたので、フローラが母親かと思っていたのだけれどそうではないらしい…。難しい。
『バサジャウンの影』について、少しだけ解説
『バサジャウンの影』の影について、少しだけ解説をしようと思う。
結論から言えば『バサジャウンの影』の犯人はビクトルだった。
ビクトルは、何年か前に事件を起こしてから、フローラと結婚したことで殺害衝動を抑えていたらしい。
だが、フローラと離婚(多分)してからは、その殺害衝動に正当性を求めて、今回のような事件を起こした…というわけだ。
うん、ここだけでもなんだかよくわからない映画だ…笑。
謎が多すぎてよくわからない
『バサジャウンの影』では、謎が多すぎて消化不良になりまくっている。腹を下しまくってお腹が痛いぞこれは。
消化不良の理由は、以下の点である。
- なぜ母親はアマイアだけ虐待してたのか
- 父親(再婚相手だっけ?)は、なぜ鍵を渡していたのか
- なぜ、3人目の被害者となったアンネとフレディは付き合っていたのか(不倫だとは言え、知り合った経緯はなんだったのか)
- なぜ、ビクトルはあんな殺人を犯してしまったのか
- なぜビクトルはあんな殺し方をしていたのか(宗教的な現場にする理由は「楽しみ」以外でなかったのか)
- なぜ、股間にチャンチゴリ(クッキー菓子)をおく必要があったのか
- 誰がヨアナの腕を切断したのか
- バサハウンは結局何者なのか
今作は、どうやら同名小説の映画化らしく、小説は3部作あって、そのうちの1作目の映画化らしい。
だから、消化不良なところがあるのも正直しかたないことなのかもしれないが、それにしても消化不良過ぎてちょっとイライラしてしまう…笑。
『バサジャウンの影』を総合評価するなら?
『バサジャウンの影』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
うーん、惜しい。
途中までは面白かったんだけど、人物関係などがごちゃごちゃし過ぎていて、なおかつクライマックスでも腑に落ちるようなシーンがなかったので、星3評価が妥当なところかな…という感じ。
雰囲気としてはいかにもなサスペンス風味なので、ハマる人にはがっつりハマるだろう。
とは言え、やっぱり雰囲気だけでは物足りない。
もう少し起承転結をはっきりさせてほしい映画だった。
『バサジャウンの影』はどんな人にオススメ?
『バサジャウンの影』は、陰鬱な雰囲気のするサスペンス映画が好きな人にオススメしたい。
腑に落ちないところもあるだろうが、人によっては楽しめる映画だと思う。
終わりに
『バサジャウンの影』についてレビューしてきた。
うーん、ぶっちゃけ元FBIという肩書きも必要だったのかな…という感じの映画である。
金はかけてる感じがするけれど、如何せんちょっと…残念かなぁ…。