【ネタバレ感想】『E.T.』は、宇宙人の動きが可愛いSFヒューマンドラマ映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『E.T.』を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。

『E.T.』ってどんな映画?あらすじは?

『E.T.』は、1982年公開のSF・ヒューマンドラマ映画。

監督はスティーヴン・スピルバーグ。主演はヘンリー・トーマス。

あらすじとしては、「地球に取り残された宇宙人を、もう一度宇宙へ返す」というストーリーである。

アメリカのとある森林で、ある星の宇宙船が着陸して地球の植物を採取していた。そこに、宇宙船が着陸したことを察知した政府機関の人たちがやってきて、周囲を捜索し始めた。

危険を察知した宇宙船はすぐに飛び立ってしまうが、1人の宇宙人だけ遠くにいたため取り残されてしまったのだった。

10歳になるエリオットは、兄たちの友達が家に来てゲームをやっているのを見ていた。自分もそのゲームに入れて欲しかったが、小さいという理由だけで不遇な扱いを受けていた。

兄の友達の1人が、「ピザを持ってきたらゲームに入れてやる」というので、エリオットはすぐに配達のピザにお金を渡してピザを運んできた。

その道中、家の物置から何やら変な音がするではないか。

怖くなったエリオットは、兄たちを呼んでくるも、「動物かなんかだろ?」とバカにされるだけだった。

深夜に、エリオットは1人で謎の物音の正体を探りにいくと、そこには宇宙人がいた。

次の日の夕食で宇宙人を見た話をするも、家族は取り合ってくれない。

次の日、エリオットが見張っていると、またもや宇宙人が現れた。宇宙人を家に招き入れ、チョコレートを食べさせて、部屋に招待するのだった。

『E.T.』は、宇宙人の動きが可愛いSFヒューマンドラマ映画だった

『E.T.』を観てまず思ったのは、宇宙人の動きがコミカルで可愛いなというところだ。

特に、エリオットの母親とエリオットの妹であるガーティが家に帰ってきたところで、普通に家の中を歩き回っているETの姿が可愛い。

なんかこう…ヨチヨチ歩きというか、おぼつかない足取りがなんとも可愛くてやばい。

しかし、ETの顔は梅干しみたいなので、そのギャップもまた良い。

これが整った顔立ちだったらちょっと出来すぎである。

梅干しみたいな顔になっているのがETが可愛いと思える所以である。

ぶっちゃけ、『E.T.』は個人的にはそこまで感動しなかった

ぶっちゃけて言わせてもらうと、『E.T.』は個人的にそこまで感動はしなかった…。

最後、兄の友達たちと一緒にエリオットが自転車で逃げるシーンは、あれだけバカにしてたみんなが協力してくれるというところに感動したが、それ以外のところでそこまで感動はなかったな…と。

なぜETがエリオットとともに森に行った翌朝に、川のようなところに落ちていたのかもよくわからないし、エリオットとETの肉体が繋がっている…的な設定もよくわからなかったし…。

そしてカエルの解剖のシーンで、なぜカエルを助けたのかも理由がよくわからない…。

もしかすると私が見落としている理由があるかもしれないので断定はできないけど、「理屈」が置き去りにされてる感じがして、感動に至るまでではなかったかな…と。

子ども向け作品であることを加味すれば『E.T.』は面白い

『E.T.』は、周知の通りではあるが子ども向け作品である。

子どもが主人公だし、

「大人には黙っておこう」

的な感じが、子ども時代を彷彿とさせてくれる。子どもの頃は大人なんて信じられなかったものだ。

子ども目線で見るならば、共感できるような箇所がたくさんあるだろう。

それこそ、映画冒頭でエリオットが兄とその友人たちから仲間外れにされているシーンなどがその典型だ。

私には妹がいるのだが、妹にはおそらくエリオットのような気持ちを味わわせていたのかもしれない。

子どもの頃のことを思い出すと、私が友達の家に遊びに行くという時に、幼い妹も「一緒に行く!!」と言ってよく駄々をこねていた。

友達の家に流石に妹を連れて行くわけにもいかないので、妹の隙を見て私だけ友達の家に遊びに行ったりしていたが、エリオットを見ていると幼き頃の妹のことを思い出してしまった。

また、ETを「拾ってきた犬」と仮定すると、より子ども目線で楽しむことができる。

私は経験がないが、よく漫画やドラマを見ていると、拾ってきた犬を大人たちに黙って自分たちで育てようぜ!的なシーンが出てくる。ドラえもんなんかに多いのではないだろうか。

『E.T.』もまさにそんな感じで、ETという存在そのものが、大人に見せれば騒ぎの的になる。

犬を拾ってきたとしたら、十中八九「捨ててきなさい」と言われてしまうだろう。

「どーせ捨ててきなさいと言われるんだから、大人にお願いしても無駄さ」

的な、ある種の諦めがそこにはあるのだろう。

『E.T.』は子どもたちの、繊細でもあり複雑でもある心をよくとらえた作品だと思う。

『E.T.』を総合評価するなら?

『E.T.』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

ぶっちゃけ、個人的にはそこまで感動しなかったな…という感じ。

おそらく『E.T.』を子どもの頃に見ていたのだとしたら、また評価も変わってくるのかもしれない。

例えば、クレヨンしんちゃんのオトナ帝国を子どもの頃に見て、その後に大人になってから見たのとでは印象が全く違う…みたいな面白さがあったのだろう。

また、1982年の作品ということで、現代のCG技術に比べるとちょっと見劣りする部分はある。だが、そこは評価に入れてはいない。当時の技術ではおそらく最高峰だったし、CGそのものが面白さに直結するとは思っていないからだ。

そういうのを抜きにしても、『E.T.』は個人的にはそこまで感動しなかったので、星3評価とさせてもらった。

『E.T.』はどんな人にオススメ?

『E.T.』は、子どもたちにオススメだ。

むしろ、子どもの頃に見ておいたほうが良い作品だとも思う。

かつて、ジブリ映画のラピュタを見た後に、

「あの雲にラピュタがあるかも!」

と友達と語り合ったような現象が、『E.T.』を見た後でも起こるかもしれない。

「あの森の中に、宇宙船が不時着してるかも!」

みたいな。

子どもの想像力を掻き立ててくれる素晴らしい映画だと思うので、ぜひ子どもたちには見せるべきである。

終わりに

『E.T.』についてレビューしてきた。

実は、『E.T.』を観たのは今回が初めてである。

というのも、「ナイツ」というお笑いコンビに「スティーヴン・スピルバーグ」というネタがあるのだけれど、その中で『E.T.』のことをネタにしていた。

「確かに、俺ってET観たことないなぁ」

と思ったのがきっかけで、今回『E.T.』を見るに至ったわけである。

映画は、意外と映画以外のところから「こういう作品があるんだ」と知ることができるので、ネットワークが広い。

その点も、映画が面白い点の一つなのかもしれない。