【ネタバレ感想】『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、ラストに若干不満が残るアニメ映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』ってどんな映画?あらすじは?

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、1988年公開のアニメ映画。

監督は芝山努。主演は大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太。

あらすじとしては、「西遊記を新入生歓迎会で演じることになったのび太だったが、のび太は村人役になり、孫悟空役が良かったと不満。昔に戻って本物の孫悟空を見つける!と息巻くのび太が昔の中国で見たものは、自分そっくりな孫悟空だった」という物語である。

新入生歓迎の演劇をすることになり、のび太が案を出した「西遊記」に決定する。

しかし、のび太は孫悟空役ではなく、ただの村人役だった。

のび太は「実際の孫悟空にあってきて、もし孫悟空が自分にそっくりだったら孫悟空役をやらせて」と頼み、のび太はタイムマシンで7世紀頃の中国へと向かう。

中国の砂漠についたのび太は、すぐに筋斗雲に乗ったのび太そっくりの孫悟空らしき人物を発見する。

と同時に、砂漠で倒れた三蔵法師らしき人物を発見するが、その人物は三蔵法師ではなく、旅人のような少年だった。

のび太は水を飲ませてやると、その少年は「また助けてもらいましたね」とのび太に礼を言う。

のび太は不思議に思ったが、とにかく孫悟空を発見したことをみんなに伝えるべく、現在へと戻ってくるが…。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、ラストに若干不満が残るアニメ映画だった

というわけで『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「ラストに若干不満が残るアニメ映画だなぁ」

という感じである。

全体を通してみると、これぞドラえもん映画!というぐらい夢に溢れたストーリーになっている。

「パラレル」とは名がついているものの、現実世界と架空世界の生物が入り混じる…という、なかなかに不思議な構造である。

また結果的には「パラレル」的に収拾したので面白かったのだが、ラストに若干の不満が残る。

それは、ドラミちゃんが助けにくる…という点だ。

いや、おそらく解釈的にはドラミちゃんがやってくることを想像できないことはない。

例えば未来世界で、兄であるドラえもんが急に消えたとなれば、

「なぜ消えたのか」

という原因を調査し、その原因が7世紀にゲーム世界からやってきた牛魔王に食べられた…とあれば、タイムマシンでドラミちゃんがやってくることも容易に想像がつく。

しかし、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』だけをみると、わかりやすすぎるご都合主義なのが微妙である。

ドラミちゃんが助けにくるなら、なんとなく伏線でもあって欲しいものだが…。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の良い点

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の良い点は、ドラえもん特有の世界観にあるだろう。

過去にいき、三蔵法師と実際に対面する…なんて、かなり夢のある世界だろう。

また、芝山努監督というのもありつつ、リズム感よくストーリーが進んでいくのも良い。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の悪い点

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の悪い点は、前述のようにドラミちゃんが助けにくるところだろう。

助けにくるならくるで伏線を張っておいて欲しかったし、いきなり登場しても「なんで?」と疑問しか出てこない。

それまでのストーリー展開が面白かっただけに、ドラミちゃんの唐突な登場で勢いが削がれた感がもったいない。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』を総合評価するなら?

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体としてみるなら好印象な映画である。

前述のようなドラミちゃん登場がもう少し工夫されていれば、文句なしの星5である…が。

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』はどんな人にオススメ?

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、ドラえもん映画が好きな人におすすめしておこう。

ただ、小さなお子さんには若干のトラウマ的表現があるかもしれないので、そこら辺は注意である。

終わりに

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』についてレビューしてきた。

特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。