【ネタバレ感想】『ジャンゴ 繋がれざる者』は、長いながらも飽きずに観られる西部劇映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ジャンゴ 繋がれざる者』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ジャンゴ 繋がれざる者』ってどんな映画?あらすじは?

『ジャンゴ 繋がれざる者』は、2012年公開のアクション映画。

監督はクエンティン・タランティーノ。主演はジェイミー・フォックス、レオナルド・ディカプリオ、クリストフ・ヴァルツ、サミュエル・L・ジャクソン。

あらすじとしては、「黒人奴隷のジャンゴが、ドイツ人のドクター・シュルツに解放され、賞金稼ぎとして腕を磨いていく。そして、シュルツとともに愛する妻・ブルームヒルダを奪い返しに、農場領主のキャンディの元へと向かう」という物語である。

黒人奴隷として数人の黒人たちとともに鎖に繋がれて歩かされていたジャンゴ。

そこに、歯医者をしているドクター・シュルツという人物が馬車に乗ってやってきた。

シュルツは、ジャンゴたちを歩かせている奴隷商人に「あなたたちから黒人奴隷を買いたいのだが」と申し出る。

シュルツはある農場で働いていた黒人奴隷を探していた。それがジャンゴだった。

ジャンゴを購入しようとするシュルツだったが、奴隷商人はシュルツがドイツ人だということ、そして気に入らない態度をとったことで「売らねえ」と銃を向ける。

シュルツは、紳士的な態度を取りつつも、持っていたランプの火を即座に落とし、拳銃で奴隷商人と馬を撃ち殺した。

シュルツはジャンゴを解放し、他の奴隷たちも解放し、ジャンゴとともに街へといくのだった。

シュルツは、表向きは歯医者業をやっていたが、実は賞金稼ぎという側面も持っていた。

ある農場の領主3兄弟が生死問わずの指名手配犯だったため、それを狙っているという。

しかし、名前しか知らず顔も知らないため、昔その農場で働いていたジャンゴの助けを借りたい…ということだった。

シュルツとジャンゴは、その指名手配犯を殺すことに成功。

シュルツとジャンゴはタッグを組み、シュルツは賞金稼ぎとしての腕をジャンゴに仕込んでいく。

そして、ジャンゴには心に引っかかっていることがあった。

それは、愛する妻と離れ離れになっていることだった。

シュルツは、ジャンゴの妻がドイツ人の元で奴隷をしていたことを知る。

そして、今その妻が、キャンディという農場領主の元で奴隷をしていることも突き止めた。

シュルツとジャンゴは、格闘奴隷商人として、キャンディ領主のもとを訪れのだが…。

『ジャンゴ 繋がれざる者』は、長いながらも飽きずに観られる西部劇映画だった

というわけで『ジャンゴ 繋がれざる者』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「長いながらも飽きずに観られる西部劇映画だなぁ!」

という印象である。

正直、上映時間は長い。2時間45分である。

そのため、見るのを躊躇してしまったが、思い切って観てみたわけである。

するとどうだろう。

この映画、めちゃくちゃ面白いではないか…!!

特に、ドクター・シュルツのキャラクターが最高。ああいうひょうひょうとしている人物は特に好感が持てる。

全体的にサクサクとことが進んでいく中で、ちゃんとストーリーは濃密なのも素晴らしい。

ジャンゴがシュルツと過ごしていく中でどんどん成長していく様も良い。

長いけど、長いなりの理由がある、素晴らしい映画だと思った。

『ジャンゴ 繋がれざる者』は、助演たちの演技が素晴らしい

『ジャンゴ 繋がれざる者』で個人的に素晴らしいな…と思ったのが、助演たちの演技である。

『ジャンゴ 繋がれざる者』における主演は、もちろんジャンゴ役のジェイミー・フォックスである。

ジェイミーの演技ももちろん主役としての貫禄がある素晴らしさなのだが、それを支える助演たちの演技が素晴らしい。

例えば、言わずもがなのドクターシュルツ役のクリストフ・ヴァルツである。

紳士的で優しくて、それでいて狂気を感じる。あのような人物と一緒にいれば、そりゃジャンゴも成長するよね…と言わんばかりである。名演。

そして、レオナルド・ディカプリオ演じるカルビン・J・キャンディも良い感じで悪役の味を出している。

ディカプリオといえば、主役としての印象が強いが故に、今作でも主演を食っちゃうんじゃないか…と思ったがそんなことはなく。

主役のジャンゴが観客側の正義だとしたら、カルビン・J・キャンディはカルビンなりの正義を貫こうとしていた。それがとても良い。真っ向に対立している。ドクターシュルツの罠にハマったのが許せないあの怒り具合が最高である。

もちろん他の助演たちも素晴らしい。主役も素晴らしい。

全部素晴らしい作品だなぁと思った。

『ジャンゴ 繋がれざる者』を総合評価するなら?

『ジャンゴ 繋がれざる者』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。

うーむ、これは満点以外にないぐらいの出来ではないだろうか。

全体としてストーリーもよく、カットもよく、演出もいい。俳優陣も超一流。

非の打ちどころがないぐらいに素晴らしく、爽快な映画だったと思う。

特に個人的に「これはやられたわ…」と思ったのが、シュルツが最序盤で奴隷商人兄弟を撃ち殺すあの素早さである。

あんなカッコいいやっつけ方を見てしまったら、『ジャンゴ 繋がれざる者』という映画に期待せざるを得ないし、釘付けになってしまうこと間違いない。

序盤から客を引き寄せ、グングンと引っ張っていき、最後のどかーんで幕を閉じる…。

こんなに爽快な映画、他にあるだろうか。

最高の映画だった。

『ジャンゴ 繋がれざる者』はどんな人にオススメ?

『ジャンゴ 繋がれざる者』は、男女問わず楽しめる映画ではあると思うのだが、特に男性に見て欲しい映画である。

やはり、ジャンゴや…そしてシュルツのような人物になりたい!と思う男性は多いと思う。

ぜひ、人生で1度は見て欲しい映画である。

終わりに

『ジャンゴ 繋がれざる者』についてレビューしてきた。

余談だが、どうやらジャンゴ役は当初二人推薦されていて、そのうちの一人がウィルスミスだったらしい。

個人的にではあるが、ウィルスミスは「メン・イン・ブラック」の印象が強すぎて、コメディ的な感じになるんじゃないか…という懸念がある。

もちろん、実力のある俳優であることに間違いはないので、『ジャンゴ 繋がれざる者』ではその作風にあった演技をするだろうが、やはり今作においてはジェイミー・フォックスが敵役だったように思う。