【ネタバレ感想】『探偵物語』は、推理要素が杜撰なサスペンス映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『探偵物語』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『探偵物語』ってどんな映画?あらすじは?

『探偵物語』は、1984年公開のサスペンス映画。

監督は根岸吉太郎。主演は薬師丸ひろ子、松田優作、秋川リサ。

あらすじとしては、「お嬢様女子大生の監視役として雇われた私立探偵。初めは探偵のことを鬱陶しく思っていた女子大生・直美だったが、ある殺人事件が起こり、状況が一変する」という物語である。

お嬢様女子大生の直美は、近々父親が仕事のために住んでいるアメリカへと渡米する計画になっていた。

大学では、直美が渡米してしまう…ということで、サークルの先輩が直美をバイクで海辺へと連れ出し、ホテルで一泊する計画だった。

そこに、謎の人物からの依頼で上司から尾行を任命された探偵・辻山がやってくる。

痴漢だと勘違いした直美は、辻山を警察に突き出すが、辻山は本当に探偵だということを悟り、鬱陶しく思いながらも彼の仕事をまっとうさせることにする。

ある日、辻山を直美が逆に尾行すると、辻山はあるキャバレーに入っていく。

キャバレーでショーをやっている女性と、辻山は昔結婚していたらしかった。

直美は、辻山の意外な一面を知る。

明くる日、ある殺人事件が起こり、その容疑者として辻山の元妻が逮捕されてしまう…というニュースが流れた。

直美は、すぐさま辻山のアパートへと駆け込む。

『探偵物語』は、推理要素が杜撰なサスペンス映画だった

というわけで『探偵物語』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「推理要素が杜撰なサスペンス映画だなぁ」

という感じである。

キャストやストーリー自体はまぁ…昭和感があってもとてもノスタルジーを感じる。

だが、肝心の推理要素が微妙すぎるのが『探偵物語』の辛いところだ。

結局、「ホテルの換気口から殺人を行なった」というわけだったが、…それっておそらく、警察ならすぐ見抜けたのでは…と思うのだが…。

どういう心理でどういう状況で、どういう捜査が警察のもとで行われて辻山の元妻が逮捕されたのか…などがわかりにくいし、何より犯人の動機もよく分からずじまいである。

全体的に「せっかく良い雰囲気なのに」と思っていたのに、推理要素だけが残念である。

『探偵物語』の良い点

『探偵物語』の良い点は、あの空気感にあるだろう。

昭和感満載のあの色味、そして登場人物たちのファッションなどなど。

随所に「ああ、昭和だなぁ」と感じさせる空気感には感服だ。

『探偵物語』の悪い点

『探偵物語』の悪い点は、前述のように推理要素にあるだろう。

推理してる感がほとんどなく、結構…行き当たりばったり、感情的に行動した結果結びついた「ヒント」という感じの演出である。

犯人との因果関係や、暴力団との関係性もよく分からなかったのも微妙である…。

『探偵物語』を総合評価するなら?

『探偵物語』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

まぁ…普通かなぁ…。

全体として見るなら、意外とスピーディに進んでいく。

ただ、ダラけてしまう点があるのもまぁ…ご愛嬌といった感じ。

ラスト15分ぐらいが個人的には「長いな」と思ってしまった。

あそこを長めにするなら、もう少しサスペンス要素を強めにして推理感を演出して欲しかったところだ。

『探偵物語』はどんな人にオススメ?

『探偵物語』は、昭和の風情に浸りたい人におすすめしておこう。

終わりに

『探偵物語』についてレビューしてきた。

特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。