ディープ・ブルーは、正統派のパニック映画として面白かった

ふぉぐです。

ついさっき、「ディープ・ブルー」を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ満載でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。

ディープ・ブルーってどんな映画?あらすじは?

ディープ・ブルーは、1999年公開のSF・パニック映画。

監督はレニー・ハーリン。主演はサフラン・バロウズ、トーマス・ジェーン。

あらすじとしては、「薬を作るための実験台としていたサメが高度な知性を持ってしまい、人々を襲ってくる」という物語になっている。

アルツハイマー病の特効薬を開発していた研究者の「スーザン」。

太平洋の潜水艦補給施設を改造した形で作られた研究施設「アクアティカ」では、アルツハイマー病の特効薬開発のために、3体のアオザメを飼育していた。

このアオザメは「第2世代」のアオザメで、第1世代のアオザメ1頭は研究施設を逃げ出し、ボートで楽しんでいる若者たちを襲う寸前だった。そこを、「サメの番人」であるカーターが救助し、大きな事故が起こることはなく事態は収拾した。

しかし、この事故はメディアで大きく取り上げられることになり、研究施設アクアティカに投資をしている医薬会社の社長はこの事態を重く受け止め、スーザンを呼び出した。

スーザンは、「研究は完成段階にあるので、48時間の猶予が欲しい」と言い、会社重役のラッセルを研究施設に招いた。

研究施設では、1頭のアオザメを飼育水槽から揚げ、アオザメの脳内から液体を抽出。

アオザメから抽出した液体をアルツハイマー患者の脳に垂らした。すると、実験は見事に成功。

みんなで喜んでいると、突如としてアオザメが暴れ出し、研究員の一人であるジムの腕を食いちぎる。

カーターは、サメをショットガンで撃とうとするが、それを静止するようにスーザンは青ざめを水槽に戻す。

しかし、それは悪夢の前触れだったのだ。

ディープ・ブルーは、正統派のパニック映画として面白かった

ディープ・ブルーは、本当に…良い意味で言えば「正統派のパニック映画」である。

しかし、悪い意味で言えば「正統派すぎて、特に物語に深みが無いパニック映画」ともいえるだろうか。

内容としては実によくできている。

「研究施設で飼育しているサメが暴走」というあたりは、なんとなくジュラシックパークっぽい。

サメがとにかく人間を追い込んでいく様はかなりドキドキするし、観ていて、

「あああ早くそこ上がれよ!!何やってんだよ!!」

と思うシーンがいくつもある。

パニック映画として、ディープ・ブルーはとても面白い作品である。

しかし、正統派のパニック映画だからこそ、話に深みがあるわけでは無い。

とにかく人間がパニックパニックしている様を見せられているだけなので、ぶっちゃけ後半になるにつれて飽きてきた感は否めない。

ずっとサメから逃げ回ってるだけだしね…笑。

パニック映画にストーリーの深みを求めるのはナンセンスだが、どうしても私が思ってしまうことである。

ヒロインが食い殺されてしまう稀有な映画、それがディープ・ブルー

はい。これは私と同じように思った人がいると思う。

「おい!ヒロイン食い殺されとるやないか!!」

と。

普通、パニック映画ってヒロインと主人公は殺されないのがテッパンである。

それこそ、トレマーズなんかは最後に主人公とヒロインは良い感じになって終わるパニック映画である。

しかし、ディープ・ブルーは違う。

パニック映画の常識を覆すが如く、ラストシーンでヒロインは食い殺されてしまう。

確かに、ヒロインのおかげで巨大なアオザメを太平洋に逃がすことなく事態を収拾できたわけだが、それにしてもヒロインが死んだというのになぜかさっぱりした終わり方である。

ディープ・ブルー…、直訳して「深い青」は、ヒロインが食い殺されてみんなめっちゃブルーになったけど、ブルーになりすぎて逆にハイテンション…的な意味合いも含まれているのかもしれない(そんなわけねーだろ)。

料理人のプリーチャーが良いやつすぎる

研究施設アクアティカを、主人公カーターとともに殺されることなく切り抜けた唯一の人物「プリーチャー」だが、こいつがとんでもなく良いやつすぎる。

そもそもの話だが、カーターやスーザンはプリーチャーのことなんて一度たりとも考えていなかった。

そう言えばプリーチャーは無事なのか!?」と一度も言っていない。最低なヤローどもだ。

そして、プリーチャーのことなんて1つも考えることなく、カーター・スーザン・その他2〜3名は潜水艦で逃げようとする。最低なヤローどもだ。

プリーチャーは、一人で調理室でアオザメと格闘しながら(オーブンレンジに入って急場をしのいだりしながら)、やっとの事で調理室を脱出したわけだ。

そして、潜水艦が使えないことを知ったカーターやスーザンその他諸々は、とにかく研究施設の上階へと急ぐ。プリーチャーのことなぞ考えずに。最低なヤローどもだ。

上階へ行くためのハシゴが壊れて、どうしようか悩んでいるときに現れたのがプリーチャーだ。最高のヤローだ。

最後に巨大なアオザメをモリで射止めて爆発させたのもプリーチャーだ。最高のヤローだ。

プリーチャーは良いやつなのだ。

ジャニスが個人的に好み

ディープ・ブルーの中で、個人的に好みだったのは、金髪の海洋生物学者でもあるジャニスである。

なんか素朴な感じが個人的に好みだった。

中盤でアオザメに食われてしまった時は…ショックだったぜジャニス…。

ディープ・ブルーを総合評価するなら?

ディープ・ブルーを総合評価するなら、星5中の星4評価である。

まぁ、全体的には面白い。

ずっとパニックパニックしているし、1999年の映画なので確かにCGがお粗末なところもあるけれど、評価的には高い。

しかし、やはりパニック映画の永遠のテーマになるが、「ストーリーに深みがまるでない」。

とにかくサメから逃げまくるだけの話なので、「超面白い!」というほどでもない。

ただ、全体的には完成度の高い作品なので、観て損はないだろう。

ディープ・ブルーはどんな人にオススメ?

ディープ・ブルーは、パニック映画好きなら楽しめる作品だろう。

それなりにグロテスクなシーンもあるし、巨大なサメがかなり威圧感を出しているので、終始楽しめる。

また、サメとの恐怖もありながら、「溺れてしまう」という恐怖との戦いでもある。

2重の恐怖がうまい具合に重なり合っているので、かなり面白い作品である。

終わりに

ディープ・ブルーについてレビューしてきた。

パニック映画が好きな私にとってみれば、この映画はかなり満足点の高い映画だった。

また、内容を忘れた頃にでももう一度観たいと思う。

サメこわッ。