【ネタバレ感想】『クリープ』は、不気味さはすごいけどさほど怖くはないホラー映画だった

ふぉぐです。

ついさっき『クリープ』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『クリープ』ってどんな映画?あらすじは?

『クリープ』は、2014年アメリカ公開(日本では未公開)のホラー映画。

監督はパトリック・ブライス。主演はマーク・デュプラス、パトリック・ブライス。

あらすじとしては、「映像作家の男性が、とある依頼を受けて動画を製作することになる。しかし、依頼主の男性が徐々に奇妙な言動をしてくる」という物語である。

アーロンは映像作家をしていた。

ある日、ある広告を目にする。

その広告は、「ビデオ制作をしてくれる人を募集。1日につき1000ドル払います」というものだった。

金に困っていたアーロンは、すぐにその広告に応募。依頼主の男性から連絡がきたので、待ち合わせの別荘へと車を走らせる。

別荘についたアーロンはドアをノックするが、男性は留守らしい。

仕方なく車で待とうとしているところへ、依頼主の男性・ジョセフが姿を見せる。

話によると、ジョセフは一度ガンを経験したが、治療で復帰。しかし、認知機能の衰えを感じて脳を診断すると、どうやら脳腫瘍があるのだという。

あと少ししか生きられないジョセフは、妊娠している妻のお腹の中にいる子どもに、

「父親はこんな男だった」

という記録を残しておきたいと言った。

1日だけのホームビデオ、約8時間ほどを撮影してくれ…という依頼内容だった。

アーロンは快諾し、すぐにホームビデオの撮影が始まった。

しかし、何やらジョセフの様子がおかしい。不気味な言動を繰り返すジョセフに、アーロンは恐怖を感じていく。

『クリープ』は、不気味さはすごいけどさほど怖くはないホラー映画だった

というわけで『クリープ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「不気味さはすごいけど、さほど怖くはないなぁ」

という印象である。

今作、登場人物が基本的にアーロンとジョセフの二人しかいない。声だけの出演で「アンジェラ」というジョセフの妹(ジョセフは妻だと言っていた)が登場するが、基本的には二人である。

二人という状況。そして舞台が森…という、どこか静けさを感じる場所なので、『クリープ』では全体的に不気味な雰囲気が醸し出されている。

所々でジョセフがアーロンを脅かしにかかるのだが、その辺はちょっとびっくりする。

だが、全体として「恐怖」というよりも「不気味」という方が合っていて、普通のホラー映画を望んでいる人には物足りないかもしれない。

ぶっちゃけ、個人的にはビミョーだった

正直な話をするなら、個人的にはビミョーだった。

確かに不気味さはあるんだけれど、「怖いか」と言われたらそうでもない気が…。

ジョセフがアーロンを追いかけ回す…というようなシーンがあるわけでもなく、ストーカーのようにアーロンをつきまとうだけ。

そのストーカー気質なところが、観る人によっては恐怖を感じる部分なのかもしれない。

確かに、アーロンが自宅で「ジョセフ!もしかして部屋に入ってるのか!?」と探しているときに、玄関の前でジョセフがアーロンを見ているところなんかは怖かったが、全体的には思っていたような恐怖ではなかった。

こういうタイプのホラーがあるのは良いことだが、如何せん私には合わなかったなぁ…という話である。

包丁の意味は?

『クリープ』の中盤で、ジョセフからアーロンに荷物が届く。

その中には、DVDと包丁、そしてオオカミのぬいぐるみが入っていた。

なぜ包丁が入っていたか…というと、DVDに移ったジョセフの解説では、オオカミのぬいぐるみをそれで開けろ…ってことだった。

無視したアーロンは普通に手でオオカミのぬいぐるみの中を調べたわけだが、そこにはハート型のロケットペンダントが入っていて、ジョセフとアーロンの写真が入っていた…という不気味なオチ。

包丁の意味がわからなかった…。

別に包丁入れなくてもええやん…ってなった。

包丁が荷物に入ってるってこと自体は怖いけど、それが特に伏線でもなんでもなかったからなおさらジョセフに腹がたつ笑。

『クリープ』を総合評価するなら?

『クリープ』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

うーん、まぁ普通かなぁ。

面白くないわけではないんだけど、パッとしない印象というか…。

ジョセフは確かに変人気質で怖いんだけど、ホラー的な怖さをあまり感じなかった…というか。

全体的な雰囲気で補われている作品である。

『クリープ』はどんな人にオススメ?

『クリープ』は、新しいタイプのホラーを開拓したい人にオススメしたい。

ホラー映画といえば、ゾンビとか幽霊とかが鉄板かと思うが、今作は人間の恐ろしさを描いている。

そういうのを求めている人にはオススメである。

終わりに

『クリープ』についてレビューしてきた。

どうやら『クリープ』は、三部作らしい…。この後どう続いていくのか、確かにちょっと気になるところだ。

それにしても、ストーカーには気をつけよう。怖い。