【ネタバレ感想】『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、アクションシーンがかっこいい作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』ってどんな映画?あらすじは?

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、1998年公開のアニメ映画。

監督は原恵一。

あらすじとしては、「謎の組織に連れ去られたしんのすけと、しんのすけを取り戻すためにSMLという組織の人間とともに野原一家が奮闘する…」という物語になっている。

SMLという国連直属の組織。その諜報部員として、謎の組織「ブタのヒヅメ」に潜入していたコードネーム「お色気」という女性。

お色気は、ブタのヒヅメが極秘裏に製作していた「秘密兵器」を動作させるためのディスクを奪いに潜入していたのだった。

ディスクを奪取した瞬間、セキュリティシステムが作動し、ブタのヒヅメの構成員たちがお色気を襲う。

しかし、お色気はなんとか脱出し、東京湾へと逃げるのだった…。

その頃、東京湾ではふたば幼稚園が屋形船を貸し切って宴会を開いていた。

すると、そこに突如として謎の女性が海から屋形船へ這い上がってくる。

その女性は、お色気だった。

お色気は、園児たちが食べていた宴会料理を手づかみで食い、すぐさまトイレへいくのだった。

すると突然、屋形船がグラグラと揺れ始める。

園長先生が屋形船から身を乗り出して確認すると、なんと屋形船の上空に観たこともない巨大な飛行船がいて、その飛行船からアームが伸びてガッシリと屋形船を掴んでいたのだ。

飛行船はゆっくりと屋形船を持ち上げ、どんどん宙に浮いていく。

先生たちは急いで園児たちを海に避難させるが、カスカベ防衛隊の姿がない。

カスカベ防衛隊は、しんのすけがトイレに入っているのを知っていたため、早く出るように説得していて逃げ遅れていたのだった。

_ひろしが家に帰ると、警察から連絡があり、「息子さんの安否は不明」とのことだった。

途方に暮れるみさえとひろし。

するとそこに、謎の巨漢が家に入ってくる。

明らかに怪しいその男は、「SML」のエージェントとし、自分のコードネームを「筋肉」だと野原一家に告げる。

筋肉によると、しんのすけおよびカスカベ防衛隊は生きていて、SMLの諜報部員「お色気」を捕獲するためにブタのヒヅメが繰り出した攻撃に巻き込まれただけ…ということだった。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、アクションシーンがかっこいい作品だった

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』を観てまず思ったのは、この作品はめちゃくちゃアクションシーンがかっこいい…ということだ。

お色気vsブタのヒヅメの下っ端たちの闘いが特にかっこいい。

お色気のあの身軽すぎる身のこなし。

ワンピースのサンジのように、足をくるくるさせながらカポエラ的な感じで攻撃するあの感じ。

めちゃめちゃかっこいい。

また、どうやら『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』では銃撃戦にも力を入れているらしく、装弾数なども検証を重ねているみたいだ。

確かに、銃のディティールとかめちゃめちゃ凝ってたし…。

筋肉がブタのヒヅメの艦内で、プラスチック爆弾みたいなやつを使って穴を開けて脱出するのとかもランボーみたいでかっこよかった。

とにかく、アクションシーンがかっこいい映画だったのは言うまでもない。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、お色気が美人さん

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』といえば、クレしん映画シリーズ屈指の美人さんである「お色気」が出てくる。

しかもこのお色気、なんと声優が「新世紀エヴァンゲリオン」の葛城ミサト役の三石琴乃さんだというのだ。

ああ…確かにイメージぴったりである。

お色気がそもそも葛城ミサトっぽい…。

どうやら、原恵一監督がそもそもエヴァンゲリオンのファンだったということもあって、三石琴乃さんを起用したらしい。

さらにいえば、「しんちゃん」とお色気が呼ぶのも、葛城ミサトが碇シンジのことを「シンちゃん」と呼ぶのを模倣しているらしい。私の印象では「シンジくん」って呼んでたような気がするけど、そんなこたーどうでもええのだ。

お色気と筋肉は、再婚したのだろうか

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』の最後のシーン。

野原一家とお色気&筋肉&息子セーギでピクニック的なことをしているシーンがある。

これを見る限り、お色気と筋肉は再婚したようにも見えるが、果たしてどうなのだろうか。

私の感想ではあるが、お色気と筋肉はおそらく再婚したのではないだろうか…と思っている。

エンディングの一場面で、お色気の尻の型を撫でている博士に「何やっとんじゃ!」的な表情をしている筋肉と、その後ろで恥ずかしそうな表情をしているお色気の姿があるが、夫婦としての一面が垣間見えるシーンである。

だが、その後の息子セーギとお色気が2人でご飯を食べている描写も映し出される。

ここだけを抜き取ると、筋肉とお色気は再婚していないようにも見える。

しかし、2人の勤務先は「SML」という国連の秘密組織なわけで。

そうなってくると、なかなか家族団らんして食事をする…ということもできないのではないだろうか。

SML専用の飛行機もあったし、飛行機でどんな場所にも派遣されている筋肉のことを思うと、あの描写は「家族団らんはできないけど、再婚してがんばっている」的な風景を感じ取ることができる。

その証拠に、お色気が店でフライパンを購入している描写も見れる。

劇中で「フライパンは夫婦喧嘩でよく使った」的なことを言っていたし、フライパンを買っている描写のお色気の顔が、「ムフフン!」という自信に満ち溢れた顔をしている。

つまり、

「今度亭主が他の女に浮気したら、これでぶん殴ってやる」

的なことを思っているのではないだろうか。

と考えるならば、フライパンを買う描写がそのまま「夫婦がよりを戻した証拠」とも捉えることができる。

というか、そもそも最後のシーンで野原一家とともにピクニックを楽しんでいる様子を見れば、再婚したのは言うまでもないんだけどネ。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』を総合評価するなら?

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には大満足の映画である。

アクションシーンもかっこよかったし、お色気も可愛い。クレしん特有のギャグもあるし、全体としてバランスよく、テンポよく見れる良作だと思う。

しかし、星1を落としたのには理由がある。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、クレしん特有のギャグが少なかったように思う。

前作の「暗黒タマタマ」は、全編を通してシュールなギャグがたくさん出てきていた。

「逃走劇」と言う観点から見れば、暗黒タマタマと今作は毛色が似ている。アクションシーンもどちらも多めだ。

だが、『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、ギャグがちょっと大雑把な感じがする。だからと言って面白くないことはないんだけれど、個人的には暗黒タマタマぐらい鋭利なギャグを欲していた…。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』はどんな人におすすめ?

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、大人だからこそ笑えるシーンがたくさん出てきたりする。初期〜中期のクレしん映画は、実はほぼ大人向けに制作されているのでは?とも思えるぐら面白い。

なので、大人のあなたにこそ、『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』はおすすめしたい。

終わりに

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』についてレビューしてきた。

思い返せば『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、子どもの頃から通算で10回以上は見てきている作品である。

今作で特に印象に残っているのは、あの荒涼とした大地にカスカベ防衛隊が取り残される…というシーンである。

あそこのシーン、ちょっと怖い。

誰もいない、植物もないし生き物もいないあの空間で、よくまぁ5歳児だけで助かったな…という感じだ。そこもまたクレしんっぽくて良いんだけど。

子どもの頃に見た『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』と、今回見た『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は一緒の作品のはずなのに、今回見た『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』の方が、なんとなく面白く感じた。ギャグの意味がわかってきたからなのかもしれない笑。

クレしん映画って、やっぱ面白いんだなぁ〜と。