ふぉぐです。
ついさっき、『[リミット]』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『[リミット]』ってどんな映画?あらすじは?
『[リミット]』は、2010年公開のヒューマンドラマ系のスペイン映画。
監督はロドリゴ・コルテス。主演はライアン・レイノルズ。
あらすじとしては、「ポール・コンロイが目覚めると、棺桶のような場所にいた。手を縛られ、口元はタオルが巻かれていたこの状況は、まさに誘拐だった。」という物語である。
ポール・コンロイが目覚めると、そこは真っ暗闇。
どこなのかよくわからない状況に不安を覚える。
たまたま持っていたジッポで辺りを照らすと、そこは狭苦しい…木の板で包まれている場所だった。
ポールはすぐに察した。ここは棺桶の中で、自分はおそらく、地面に埋められているのだと。
棺桶の上部から伸びていた釘で手を縛っていた縄を切り、ポールは脱出の糸口を探すのだった。
『[リミット]』は、ストーリー性のない生き埋め映画だった
というわけで『[リミット]』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「ストーリー性がないな…」
ということだろうか。
いや、まぁ映画だから一応のストーリーはちゃんとある。
でも、なにぶんずっと棺桶の中でのシーンだけなので、とにかくストーリー性を感じない。
ずっと同じ場所、そしてそこで繰り広げられるのは、基本的には脱出する術を探すことと、足元にあった携帯電話で助けを求めること。そして犯人との連絡だけ。
ちょいちょい蛇との闘いがあったりするのだけれど、とにかくシーンも代わり映えしない。
ずっと同じ場所での映画…。ただそれだけのように感じた。
リアリティはあるが、リアリティを追求しすぎた結果、色々と失うものが多いような…
『[リミット]』は、リアリティはすごい。
多分、あんな狭っ苦しい箱に閉じ込められたら誰だって恐怖や不安を感じるだろうし、閉所恐怖症だったらなおさらもう…気絶してしまうぐらい怖いのではないだろうか。
そんな中、ポールが必死に頑張ろうとしている姿や、どうにもならないこの状況にイライラしてしまい、電話越しの相手に怒鳴り散らしてしまう気持ちもよくわかる。
その辺のリアリティ。感情の動き。素晴らしい。
だが、リアリティを追求しすぎた結果、色々と失うものが多かったような気もする。
まず、先ほども言ったようにストーリー性が皆無である。ずっと同じ場所でのシーンは流石に飽きる。もちろんそういうのを狙って作った映画なのはわかるが、私としてはちょっと…。
さらに、オチもちょっと…という感じである。
ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、まぁ個人的にはどちらでも楽しめるタイプの人間なのだが、今作はバッドエンドである。
しかし、バッドエンドにはバッドエンドなりの終わり方があるのでは…と思う。
例えばの話ではあるが、ポールが勤めている会社には陰謀があって、それに巻き込まれたポールなんて顧みずに、その会社が時限爆弾を発動させて巻き込まれる…。みたいな。
自分でも何言ってんのかよくわかんないけど、『[リミット]』におけるバッドエンドはちょっと無理矢理感が強い気がしてならない。
あんだけ希望を持たせておいて、「実は他人でした」みたいなオチ…。
あまりに不憫すぎて最悪なバッドエンドだった。
『[リミット]』を総合評価するなら?
『[リミット]』を総合評価するなら、星5中の星1評価である。
個人的にはつまらない映画だった…。
まず、なんどもいうようにストーリー性、そして場面展開がほぼ無いのが痛い。
15分ぐらい観たところでぶっちゃけ飽きてしまっていて、そこからさらに1時間15分ほど見るのは苦痛だった…。
もう少し…もう少し何かがあっても良かったんでは無いか…。
『[リミット]』はどんな人にオススメ?
『[リミット]』は、究極の密室物が好きな人にはオススメしておきたい。
個人的にはつまらなかったけど。
終わりに
『[リミット]』についてレビューしてきた。
『[リミット]』は、ある意味では「テロは怖いよ」っていうことを伝えたい映画だったのでは…と思う。
だとしても、やっぱこう…映画としては面白くなかったなぁ…。