ふぉぐです。
ついさっき『ベオウルフ/呪われし勇者』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『ベオウルフ/呪われし勇者』ってどんな映画?あらすじは?
『ベオウルフ/呪われし勇者』は、2007年公開のファンタジー映画。
監督はロバート・ゼメキス。主演はレイ・ウィンストン。
あらすじとしては、「英文学最古の叙情詩として知られる『ベーオウルフ』を元にしたファンタジーストーリー」である。
デンマーク(デネ)のとある国では、ある怪物に悩まされていた。
その怪物は、王たちや庶民が宴を開いていると、突如として宴の場にやってきて人間たちを殺す恐ろしい存在だった。
その怪物は「グレンデル」という名前を持っていて、巨人でありなおかつ体全体が腐っているかのような風体をしていた。
怪物を退治してくれる勇者を探すため、国王はあらゆる土地に怪物退治の広告をばらまいた。
すると、スウェーデンから部下を引き連れて、「ベオウルフ」という名の勇者が現れた。
ベオウルフは屈強な男で、これまでに海に住む化け物を退治したりなど、まさに勇者にふさわしいことをしていた。
ベオウルフ一向がやってきたことを祝して国では宴が行われた。
その晩、宴の場にグレンデルが現れた。
ベオウルフはなんとか格闘してグレンデルの腕を引きちぎることに成功。
後日、グレンデルの本体を退治するため、ある洞窟に足を踏み入れる。
そこには、とんでもない美貌を持った女性がいて、その女性にベオウルフは誘惑されてしまうのだった。
『ベオウルフ/呪われし勇者』は、ぶっちゃけ微妙すぎるファンタジー映画だった
というわけで『ベオウルフ/呪われし勇者』を観終わった。
まず私の感想を言わせてもらうと…、ぶっちゃけ微妙だった。
うーん、なんだろ…。
ファンタジー映画が嫌いなわけではないんだけど、終始退屈な感じがしてしまった。
唯一、最終局面でドラゴンがやってくるあたりは面白かったけど…それ以外は退屈の連続である。
なぜ、私が『ベオウルフ/呪われし勇者』を微妙だと思ってしまったのか…を簡単に紹介していこうと思う。
ベオウルフに勇者感があまりないような気が…
まず、そもそも「ベオウルフ」に勇者感があまりないような気がする。
確かに屈強な男なのはわかるし、男らしく勇ましい感じがするのもわかる。
さらに、原典「ベーオウルフ」との相関性も相まって、あのようなキャラクターになったのは言うまでもない…が。
それにしても勇者感があまりない。
おそらく、洞窟の沼で怪物の母の誘惑に負けてしまったところが、勇者感を損なっているのかな…とも思った。
まぁ男だし、確かにあんな美人さんが現れて「子どもを作りたい」なんて言われたらそりゃ〜いくら勇者でも股間のエクスカリバー取り出しますよね…みたいな。
うーん、なんとなく人間臭さが強い気がして、それがベオウルフ自身に勇者感がなくなった所以なのかもしれない。
「勇者」といって私が思いつくのがファイナルファンタジーシリーズの第1作目である。
第1作目は自分でジョブを4人選んで旅をするわけだけど、ベオウルフのように誘惑に負けたりしない。
その印象があったせいか、ベオウルフに勇者感を感じなかったのかもしれない。
ストーリーが一本道すぎる
これは原典に問題があるのかもしれないけれど、ストーリーが一本道すぎてちょっと退屈する。
一応、「竜の盃」をベオウルフが前国王から譲り受ける前に、
「竜のこの、喉の部分が弱点だ」
というのを教えられていた。
だから、最終的にベオウルフはドラゴンを倒すために喉を突き破ったわけだが…。
それ以外、特に伏線らしいものもなく、ただただ単調にストーリーが進んでいく。
別に伏線が欲しいわけではないのだけれど、あまりにも、
「ベオウルフが化け物を倒す」
ということに特化しすぎているため、それ以外のことがおろそかになっている気がした。ベオウルフのバックグラウンドもわからないし、王妃と前国王の関係性もよくわからない。あんだけ国王のこと嫌がってた理由も明かされない。
ストーリー「だけ」を追っている感じが、『ベオウルフ/呪われし勇者』を退屈な作品にさせていたのかもしれない。
結局、ループってことでいいの?
『ベオウルフ/呪われし勇者』の最後を見ればわかるとは思うが、この作品はハッピーエンドで終わるわけではない。
「新たな脅威が待っていますよ」
という示唆がある感じで物語は終わる。
最終的に、ベオウルフ国王から、ベオウルフの側近だったおじさんに国王の座が渡ることになるが、このベオウルフの側近だったおじさんが『ベオウルフ/呪われし勇者』の最初の国王にそっくりなのである。
恐らくだが、ベオウルフに恋い焦がれていた「ウルスラ」が、ベオウルフの次のおじさん国王の王妃になって…。
それが、『ベオウルフ/呪われし勇者』の最初の国王と王妃の関係に発展していく…というループ的な終わり方なのかな…と個人的には思った。
『ベオウルフ/呪われし勇者』は映像美はすごい
『ベオウルフ/呪われし勇者』に関して、「ここはすごい」と思う部分が一つだけある。
映像美である。
『ベオウルフ/呪われし勇者』は2007年公開の映画ということで、それなりにCG技術も発展している時代なのはわかるけれど、それにしてもあれだけリアリティに溢れた映像をCGで撮れるのはすごい。
今でこそ、あのレベルのCGは普通なのかもしれないけど、今のCG技術と遜色ないぐらいにリアリティに溢れていた。
ストーリーなどは正直微妙だったけれど、映像美に関してはすごいなぁ…と感嘆してしまった。
『ベオウルフ/呪われし勇者』を総合評価するなら?
『ベオウルフ/呪われし勇者』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。
うーん笑。ここまでほぼ酷評レビューをしてきたが、言いたいことはそれだけかな…笑。
特にワクワクするようなシーンもなく、ストーリーの感情の起伏も大きくない。
一度見ればこの先50年は見なくてもいいかな…というレベルの映画である。
また50年後に会いましょう。ベオウルフさん。
『ベオウルフ/呪われし勇者』はどんな人にオススメ?
『ベオウルフ/呪われし勇者』は、ファンタジー映画が好きな人にはオススメしておきたい。
あとは、例えばSkyrimやファイナルファンタジー、ウィッチャー3みたいなファンタジーゲームが好きな人にもおすすめしたい。
私はSkyrimをプレイしているが、なんかドラゴンも出てくるし、あの巨人みたいな奴も出てくるし…。
まるでSkyrimをプレイしているかのような感覚になってしまった笑。
ファンタジー好きなら、一度は見ておいて損はないかもしれない。
終わりに
『ベオウルフ/呪われし勇者』についてレビューしてきた。
余談だが、つまらない映画って…、始まった瞬間からなんとなくわかる気がするのだ。今回の『ベオウルフ/呪われし勇者』を見て思った。
『ベオウルフ/呪われし勇者』が始まった瞬間、あの宴のシーンで、
「あれ?つまんなそうだぞ…?」
って思ったら本当につまらなかった。
逆に、ロバート・ゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ」のあの始まり方は、「何かが起こるぞ」という感じがしてとてもワクワクする。
「観客の心を掴めるか否か」に、面白いかどうかがかかっているような気がするのだ。
そういう意味で、『ベオウルフ/呪われし勇者』は最初から「つまらなそう」と思ってしまったし、実際につまらなかったのである…。無念。