【ネタバレ感想】『バットマン ビギンズ』は、分かりやすい演出のヒーローアクション映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『バットマン ビギンズ』を観終わったのでさっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『バットマン ビギンズ』ってどんな映画?あらすじは?

『バットマン ビギンズ』は2005年公開のアクション映画。

監督はクリストファー・ノーラン。主演はクリスチャン・ベール、リーアム・ニーソン、ケイティ・ホームズ。

あらすじとしては、「バットマンがどうやって生まれたのか」を追う物語である。

ブルース・ウェインは、子供の頃、井戸に落ちた。

井戸に落ちた時、洞窟の中で蝙蝠に襲われ、そこから蝙蝠がトラウマになってしまう。

ある日、父親・母親とオペラを見ていると、そのオペラで蝙蝠のような演出がされていた。怖くなってしまったブルースは、父親に「もう、出たい」と言って、オペラ会場の外へと両親とともに出る。

すると、そこに銃を持った男が現れて、金目のものをよこせという。

父は、すぐに財布を渡してその場をやり過ごそうとするが、母親のネックレスにまで手をつけようとしたその男がいきなり銃を撃った。

そのせいで、両親は死亡し、ブルースはひとりになってしまうのだった。

ブルースは、ゴッサムシティを改革しようとしていた父親を誇りに思っていた。

そして14年後。父親と母親を殺した犯人のチルの仮釈放裁判が行われた。

ブルースは、父親と母親の仇で、裁判が終わって出てきたチルを撃ち殺そうと思っていた。

しかし、ブルースが撃つ直前に、ゴッサムシティのマフィアボスであるカーマインが雇った殺し屋によって、チルは殺されてしまう。

チルは、法廷でカーマインが不利だと思われる証言をすることと引き換えに釈放されたので、カーマインはそれを事前にキャッチして殺し屋を仕向けたのだった。

ブルースは、カーマインのところへ行き事情を説明してもらおうとするが、カーマインは「ゴッサムシティにお前を助けてくれる奴なんていない」と言われ、ブルースはゴッサムシティが汚職でまみれていることを思い知らされる。

ブルースは、世界中を旅することに決め、そこで犯罪などをわざわざ犯すことで犯罪者心理を学ぼうともしていた。

とあるアジア圏の刑務所に収監されたブルースは、そこで「ラーズ・アル・グール」という人物が率いる影の同盟へと引き抜かれる。

そして、影の同盟で修行を積んだブルースは、最後の修行として「殺人者」を処刑を命じられる。

しかし、ブルースは「俺は処刑人ではない」と言い、影の同盟、及びラーズたちを成敗していく。

ブルースは、ゴッサムシティへ戻り、父親が残した会社の役員のポストを得るのだった。

『バットマン ビギンズ』は、分かりやすい演出のヒーローアクション映画だった

というわけで『バットマン ビギンズ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「分かりやすい演出のヒーローアクション映画だなぁ」

という印象である。

うーむ、良い。

とても分かりやすい。

誰が悪いやつで、誰が良い奴なのか…が明確になっているため、頭をラフにした状態で楽しめるアクション映画…という感じである。

とはいえ、エクスペンダブルズほど脳筋映画ではなく、ちゃんとストーリーもしっかりしているところが評価できる。

若干ダレてしまうところはあれど、全体的にはスピーディーに進んでいくので、観やすい部類の映画になっているだろう。

バットマンも、人間なんだと思い知らされる

『バットマン ビギンズ』を観ていて面白いなぁと思ったのは、

「バットマンも人間なんだな」

というところだろうか。

ヒーロー映画やヒーローアニメの主人公たちは、そのほとんどが「こちら側が明らかな正義」としての立場を明確にしている。

例えば、ONE PIECEなどが分かりやすいのではないか…と思う。

ルフィたちが正義で、そのほかは悪…という演出が多い(ONE PIECEの場合もたまに考えさせられるストーリーもあるけど)。

その点、バットマンは「正義」の象徴として名を馳せていくのだけれど、実態は私利私欲的な一面が隠されていたりする。

まだバットマンになる前にブルースは、チルを撃ち殺そうとした。

チルを撃ち殺すことは自分にとっては正義だが、ブルースの父親からすればそれは正義ではなかったかもしれない。

ある人から見れば正義でも、ある人から見れば正義ではないことが山のようにある。

バットマンが車で街中を破壊しながら家へ戻る様も、バットマンからすれば正義だった。

しかし、執事のアルフレッドからすれば、正義とはいえない行動だった。

つまり、バットマン視点では正義…ということになり、イコール私利私欲…ということにつながるわけだ。

そこに人間らしさが浮かんできていて、とても面白い作品だなぁ…と思うわけである。

『バットマン ビギンズ』を総合評価するなら?

『バットマン ビギンズ』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

うーむ、全体的にサクサクと進んでストーリーも山あり谷ありで面白い。

バットマンの人間性も垣間見れて、非の打ちどころのない正義ではないところもまた、考察の余地を残していると言える。

アクションシーンも迫力があってよかった。

様々な点から、星4評価が妥当と言える作品だなと思う。

『バットマン ビギンズ』はどんな人にオススメ?

『バットマン ビギンズ』は、アクション映画が好きな人にはオススメしたい。

また、ヒューマンドラマ的な側面もあるので、そういうのが好きな人にもオススメしたい1本だ。

終わりに

『バットマン ビギンズ』についてレビューしてきた。

余談だが、クリストファー・ノーラン監督は男心をくすぐる映画をかなり撮影してるなぁと思う。

そういえばインセプションとか、インターステラーもクリストファー・ノーラン監督が撮ってたような…。

ヒーローアクション映画を取らせてもこんなに面白いなんて素晴らしすぎる。