【ネタバレ感想】『暗黒女子』は、伏線が張り巡らされた王道ミステリー作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『暗黒女子』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『暗黒女子』ってどんな映画?あらすじは?

『暗黒女子』は、2017年公開のサスペンス・ミステリー映画。

監督は耶雲哉治。主演は清水富美加、飯豊まりえ。

あらすじとしては、「聖母女子高等学院の文学サークル定例会で、前会長の白石いつみが死亡したことを取り上げ、現会長の湯川小百合が進行役となり、闇鍋をしつつ他4名が各自で執筆してきた小説を朗読していく」という物語である。

聖母女子高等学院の文学サークルは、前会長の白石いつみが見初めた人物しか入部させない…という、由緒正しいサークルだった。

白石いつみは聖母女子高等学園会長の娘でもあったので、学園内でもそれなりに権力がある立場だった。そういう理由もあってか、文学サークル自体も厳かな家具などが取り揃えられて、他のサークルとは一線を画す存在だった。

しかしある日、白石いつみが学園の屋上から落ち、死亡してしまうという事件が起きる。

犯人は、文学サークル内にいる…と考えられていた。

白石いつみが死亡したことにより、副会長だった湯川小百合が現会長となった。

そして、第61回文学サークル定例会において、「白石いつみは誰に殺されたのか」ということをテーマに、湯川小百合以外の文学サークルメンバー4名が、各々小説を書いてくることになった。

それぞれのメンバーは、自分視点で見た白川いつみ像、そして白川いつみを殺しそうな犯人をピックアップし、小説は進んでいく。

『暗黒女子』は、伏線が張り巡らされた王道ミステリー作品だった

というわけで『暗黒女子』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「伏線めっちゃ張ってる!」

という印象だろうか。

ぶっちゃけ、個人的には面白かった。

伏線がガンガン張られていて、それぞれのメンバーによって、

「ここはこういう解釈があったのか」

という新しい発見ができた。

映画自体の作りとしては、結構斬新な感じだったけれども、ストーリーとしては王道展開でとても面白く鑑賞できた。

ぶっちゃけ、黒幕はすぐにわかってしまった

正直なところ、物語が始まった瞬間に黒幕が誰だかわかってしまったのは痛い。

私はまぁ…数は少ないけれどもそれなりにサスペンス映画を観てきているので、なんとなく黒幕が誰なのか…を状況を鑑みて察することができるようになった。

そういう点から見ると、明らかに清水富美加演じる湯川小百合の立ち位置は黒幕っぽい。

副会長という点、そして小説朗読の進行役という点。

小説を読んだ4人のなかにもし犯人がいたとするなら、誰か一人が明らかにおかしい反応をしていなければならない。

しかし、4人はそれぞれが「怪しい」と思う人物(実際4人は口裏を合わせてお互いに犯人として小説を書こうとしていたが)を取り上げていたので、そう考えると4人の中に犯人がいるとどうしても狂ってしまう。

ということは、小説自体には絡んでこない湯川小百合が黒幕…というのは物語が始まった当初にだいたい見当がついてしまうのである…。

『暗黒女子』において、個人的に「うん?」と思った点を挙げていく

『暗黒女子』は個人的に面白い映画だったけれど、個人的に「ん?」と思った点を挙げていこうと思う。

いつみは屋上から飛び降りたけれど、なぜ死ななかったのか

いつみは屋上から飛び降りたのだが、なぜ死ななかったのかが不思議である。

あの高さ。背中から落ちたとしたらかなりの衝撃で死んでしまうはずである。

私は2mの高さから水へダイブした時、背中から飛び込んでしまったことがあったが、それでもかなり背中が痛かった。

と考えると、あの高さから…しかも水ではなく地面に落ちたとしたら、死ぬのが普通である。よくても全身骨折ぐらいだろう。

なぜいつみはあれで死ななかったのか。不思議である。

二谷美礼の盗み癖は、本当?

小南あかねの小説では、二谷美礼が盗人だ…というシーンが出てくる。

最終的には、

  • 二谷美礼の小説→スズランの模様が入った髪留め?をいつみからもらう
  • 小南あかねの小説→スズラン模様の髪留めは、二谷美礼がいつみから盗んだもの

という感じになる。

これ、結局どっちが本当なのだろうか…。

矛盾点があり、なおかつ口裏合わせがあったとするなら、小南あかねの小説の方が虚構なのだろうか…。

よくわからなかった。

『暗黒女子』を総合評価するなら?

『暗黒女子』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には面白い映画だなと思った。

最初こそ、女子女子しすぎてて「見るのやめようかな…」と思ってしまったが、なんとなく観続けていったら伏線が結構張り巡らされてることを知り、ググッと引き込まれてしまった。

全体としては緩やかな進行なので、意見が別れるところでもあるが、考える時間がある…と思うと、個人的には良作なんじゃないかなと思っている。

ただ、矛盾点が解消されていなかったりするところがあったり、飯豊まりえさんが清水富美加さんのオーラ…というか、役者として食われてるな…と感じる部分がある。そのため、白石いつみに対してそこまでのカリスマ性を感じなかったのもデカイ。

それらを加味した上で、星4評価とさせていただこう。

『暗黒女子』はどんな人にオススメ?

『暗黒女子』は、サスペンス・ミステリー映画が好きな人にはオススメしたい。

最初こそ女子女子してるのでアレだが、観続けていくと結構面白いことに気づいていくだろう。

終わりに

『暗黒女子』についてレビューしてきた。

サスペンス映画は、実は邦画の方がまとまりがあるように感じる。

洋画のサスペンス映画を何作か観てきたけれども、ちょっと違和感が残ったり、「これサスペンスとして売り出していいの?」と思うような作品もあったりした。

と考えると、しっかり伏線を張って回収していく『暗黒女子』のような作品は、意外と良作なんじゃないかなと思う次第である。